リフォームしたいがちょっと待った!!

先月、リフォーム着工前にお母様の遺品整理をしたいという案件をミサワリフォーム(株)吉祥寺店様から2名、また、海老名営業課から1名のお客様をご紹介いただきました。

最近ではこのような遺品をどのように処理したらよいかわからないというお問い合わせが大変増えています。遺品はやたらに処分できないし、遺すべきか?親戚と形見分けをした方がよいのか?など迷うことはたくさんあります。そこで、今回は遺品整理をしながら、不用品を東南アジアへ送り、処分の費用を安価にする秘策を公開します。

高齢のお客様は、お一人でご家族の遺品を整理することは難しいのです。片づける体力がない、遺品を目の前にすると故人の思い出が襲ってきて、どうしていいかわからず、そのままになって何年経っても部屋を片付けることができない。さらに、リフォームする気になれないという事例を弊社は何度も経験しております。

 

そこで、リフォームを機に遺品整理をすることをお勧めしています。大がかかりな不要品の搬出作業を終えてからの方が工事中の面倒な荷物の移動がないので、職人さん方はスムーズに作業できます。また、お客様もスッキリと晴れやかな気分で新たなリフォームに前向きになれます。

お客様と契約を結ぶといよいよリフォーム着工の準備です。しかしながら築40年ほどのご実家には、あらゆるモノが所狭しと積み込まれています。特に納戸と化した子供部屋、屋根裏部屋、2階の使っていない部屋などは、不要品が死蔵化しています。

そこで、弊社スタッフがお客様と一緒に以下の手順で、
ドンドン仕分け作業をしてゆきます。

STEP1  見える化
一つづつモノを出して「見える化」すると、想像以上のモノの量にびっくり!!「こんなに持っていたなんて知らなかった!」とほとんどの方がおっしゃいます。

 

STEP2  要、不要の判断
「見える化」するといろいろなことに気づいていただけるので、不思議と要、不要と明確に判断できるようになります。同じようなものでも高齢者は一つ一つに昔の思い出がしみ込んでいますので、スタッフが捨てられないお気持ちに共感しながら仕分けてゆきます。

 

STEP3  手放す
不要と判断していただいたものはリサイクル品として東南アジアへ搬出する「R」の段ボールグループへ移動させます。この時に細心の注意を払わなければいけないことは、「要のモノ」と「処分(リサイクル含む)」それぞれのゾーニングをすること。一緒の部屋に混ぜてしまうと間違って、要のモノも処分場へ搬出してしまう恐れがあるからです。思い出の物などは保険で弁償できず、取り返しのつかないことになることも予想して細心の注意を図りながら作業しています。

 

STEP4  搬出作業
処分場行きダンボールの山、海外へリサイクルする山に分け、これから使う大事なものは家具のレイアウトを変えたり、適切な収納用具を購入代行し、ご本人が取り出しやすく、しまいやすい設計に変更し、収納作業してゆきます。
ようやく約3、4日かけて家の中のすべての整理が終わると、家財整理業者へバトンタッチします。天井近くまで積みあがった不用品ダンボール軍、平均約200個と家財を3、4時間でどんどんトラックに積む光景は圧巻です!

 

リフォーム中に仮住まいする予定の方には、捨てる準備とともに、引っ越しの準備もやってしまいます。処分
搬出が終わるとその日のうちに仮住まいに引っ越しも可能です。仮住まいに持ってゆくめったに使わないものは、弊社が提携するコンテナ会社(多摩コンテナ)へ移動し、お預かりします。

 

このような手順で次々とお客様の心をささえながら、要、不要の判断を促すのが弊社女性スタッフならではの仕事です。なんでももったいないとなかなか捨てない高齢のお客様は「すべて要ります」とお答えになりますが、「フィリピンやインドネシアの国の方は日本のものが好きで、喜んで使ってくれるのですよ!」と話すと、「そうしたらどんどん送ってください」と言って、みるみる内にリサイクル品が増えてゆきます。これがお客様にモノを手放していただく秘策なんです。笑

高齢の親は、「とにかく捨てない」と若い方は言いますが、自分の持ち物が処分場で粉々にされ、ただ捨てられるのが嫌なだけなのです。

メルカリやネットオークションのようなWEBには弱いので、リサイクルできる情報も知らず、ただただ何年も持っていなくてはならない、と思っている方が多いのです。「高齢者はなかなか捨てない」と言われる背景には、ご自分の育った環境もありますね。
モノを捨てることは罪悪であるという昔からの「思考の癖」があり、モノ不足の時代を生き抜いてきた証でもあります。

 

<海外リサイクル品を搬出するメリット>
戸建て築40年以上のご実家から出る不要品の量は中のダンボールにして約150個から200個です。
これらをすべて処分場へ搬出すると、なんと約20万円から30万円の処分費がかかります(車両費・作業費は除く)つまりこれは業者が処分場へ払う金額です。
この処分費は今年からかなり高騰しております。最近の断捨離ブーム、また、オリンピックの大量な工事資材搬出の影響もあるとのことです。さらに多くの不法投棄をする業者などの出現で処分場ではゴミの仕分けについて、大変厳しくなっております。
しかし、弊社では、この一番高額な処分費を安価に抑える対策として3年前から、海外リサイクルルートを持つ、家財整理業者しか取引をしないことと決めております。つまり、ダンボール200個のうち、海外へ送るリサイクル品が多ければ処分場へ持っていく量を減量でき、処分費とリサイクル品の買取額を相殺してご請求する形になります。
海外リサイクルはほとんどのものを送ることができます。使った食器、家電、家具、こけしなどの昔の置物、使いかけのブランド口紅など、「こんなものはできないでしょ?」と言われますが、壊れていなければほぼOK

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