写真と書類のファイリング講座 その4
今回は思い出モノで一番厄介な保存文書の整理保管方法について書きます。
眠っている書類(保存文書)
眠っている書類とはほぼ永久的に保存する企業の重要書類や個人情報を指しますが、ご家庭で永久的に保存するものは子供の成績表や文集、はたまた、小学校時代にテストから始まり、子供の絵などもろもろ。
また、ご自身の若かった時の思い出日記などがありますね。
この思い出文書は保存してもほぼ見ないという方々が多く、自分が見られるだけの分量に厳選することも大事です。
分量を減らすのは、家族の独立、ご親族の死別などのタイミングで、整理をしたいと考えたときにできるでしょう。
整理のポイントは・・・
印象が強い、(思い出が深い)モノをピックアップ
かさばる量の場合は、押し入れや2階の納戸スペースなどに保管
コンパクトなサイズのアルバムや、思い出アクセサリーはすぐ取り出せる場所へ保管
人ごとにまとめる。時代ごとにまとめなくても良しとする
<写真整理>
各ご家庭の片づけ現場で必ずご対面するのは、沢山の未整理写真。
みなさん、「知らない間にこんなにたまっていたのね~汗」ということになります。
「その写真見ますか?」とお聞きするほとんど見ないけど「捨てられない」とのこと。
写真を捨てるのは勇気とエネルギーがいるのです。
しかし、写真が本当に必要になる場合もあるのです。
2011年東日本大震災で多くの被害に見舞われた福島原発周辺の被災者が、一時帰宅するというニュースは覚えていらっしゃいますか?
帰宅した方々が倒壊しかけた家から命からがら持ち出したものとは、「銀行通帳・年金手帳・保険証・などでしたが、なんと、多くの方々が手にしていた大きなもの・・・これがアルバムでした。
災害や、病気、などの不幸に見舞われたとき、人は過去にさかのぼり、美しい風景に浸るのです。災害が起こる前の幸せだった日常を確認するのでしょうか。
また、大切な写真が津波に流され、その一つ一つの写真を海から拾い上げ、持ち主に返すボランティアのニュースも記憶に新しいのではないでしょうか。
このように、日々の生活ではほぼ意識に欠ける写真たちですが、いざ、災害に見舞われた場合や、病気になってしまった際には、少し元気をくれる物が写真です。
押し入れの奥から探さなくても、見られるよう、ベストアルバムを作ることをお勧めします。
親族が来客した場合など、すぐ取り出せるよう、リビングの収納スペースや本棚がよろしいかと思います。
ベストアルバムの作り方
STEP1 未整理写真を出して、カテゴリーに分ける
子供(幼少期~小学生~大学生)・独身時代・夫の会社など
STEP2 全て床に並べ、印象的で、思い出が強いものを選ぶ
STEP3 選んだカテゴリーに分けた写真をアルバムに貼ってゆく
STEP4 床に置いてある残りの写真にお礼と別れを告げ、廃棄
写真は家族が見られる範囲の量だけに厳選しましょう。
写真を捨てるのは忍びない気持ちですが、快適な環境で暮らすことを最重要視した場合には勇気も必要。
写真をただ捨てるのは漏洩の問題が気になる方は、生ごみと一緒の袋に食塩を入れて、「お世話になりました」と一言。
感謝の念を表すと、納得した気持ちで、お別れすることができます。
ぜひ、やってみてください。